派遣社員の社会保険や年金の加入、契約義務について

派遣社員の社会保険や年金の加入、契約義務について

派遣社員の社会保険

健康保険・厚生年金保険

社会保険とは「雇用保険」「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険」「雇用保険」「労働者災害補償保険」を総称したものです。派遣社員でも加入条件を満たしていれば社会保険に加入できます。各保険の加入条件は以下のようになります。健康保険は私傷病や出産などに対して保険給付を行うことが目的です。健康保険・厚生年金保険に加入することで、病気やケガなので病院にかかった場合、医療費の内7割の給付を受けることが可能になります。厚生年金保険は、老齢・障害・死亡に対して給付が受けられます。また原則として基礎年金に上乗せして支給されます。 この2つの加入条件は以下になります。 ・1週間の所定労働時間が30時間以上及び1ヶ月の所定労働日数が15日以上(雇用元の一般社員の4分の3以上)2ヶ月を超える労働期間がある場合 また1週間の労働時間が30時間未満または1ヶ月の所定労働日数が15日未満でも、以下の全てに該当する場合は、短時間労働者区分として加入できます。
  1. 1週間における所定労働時間が20時間以上
  2. 月額88,000円以上の賃金がある
  3. 1年以上の雇用が見込まれる時
  4. 厚生年金保険の被保険者が501人以上の企業で就業した時
 

介護保険

介護保険の加入条件は健康保険・厚生年金保険と変わりませんが、満40歳以上65歳未満の人が対象です。

雇用保険

雇用保険は働く能力と意思がありながら仕事に就けない場合、失業保険を支給するための保険です。原則として退職日以前の2年間に、非保険者であった期間が12ヶ月以上ある場合に受給資格を取得できます。離職理由によっては、被保険者であった期間が6ヶ月以上ある場合も受給できる場合があります。雇用保険は1週間の所定労働時間が20時間以上、31日以上の雇用が見込まれる場合に加入可能です。

労働者災害補償保険

この保険は就業開始時点から自動的に適用されます。  

派遣社員の年金

派遣社員の年金
国が運営する年金には、厚生年金・国民年金・共済年金の3種類があります。20歳以上60歳未満の人は全て国民年金に加入し、これが基礎年金です。これに合わせて一般の会社員は厚生年金に、公務員は共済年金に加入します。厚生年金に加入している人は国民年金にも加入しており、国民年金は掛け金が一定ですが、厚生年金は給与に応じて掛け金が変動します。 派遣社員も雇用期間が2ヶ月以上かつ、勤務日数と勤務時間が派遣先の社員の4分の3以上であれば厚生年金に加入できます。この場合派遣先ではなく、派遣会社の年金に加入します。

契約が終了すると国民年金に

派遣社員は派遣先との契約が終了した際には国民年金に加入します。ただし次の仕事の契約が同じ派遣会社で1ヶ月以内に決まり、1ヶ月以上働くことが決定している場合には、厚生年金が継続可能です。

年金給付の種類

年金給付は主に3種類あります。

・老齢厚生年金

65歳以上の方に支給される年金です。原則として国民年金と合わせ25年以上の加入期間が合った場合に支給されます。一生涯支給されますが、物価の変動などにより年金額も変わります。繰り上げ請求と繰り下げ請求の2つがあり、減額・増額として支給されますが、条件を満たせば60歳から受け取ることも可能です。

・障害年金

加入中に病気やケガなどで障害状態になった場合に支給される年金です。厚生年金の加入者には障害基礎年金に障害厚生年金が上乗せさせて支給されます。

・遺族年金

加入者が死亡した際に、遺族に支給される年金です。「加入者の子」もしくは「子のある配偶者」に支給されます。ただし子供の年齢は18歳未満、受け取る人の年収が850万円未満と定められています。  

派遣社員の契約義務

加入資格がある仕事に就く場合、社会保険の加入手続きを行います。雇用契約を行う際に、一緒に手続きが行われるので雇用保険被保険者証・年金手帳・基礎年金番号通遺書の3点が必要です。派遣会社に「社会保険加入に関する同意書」を提出して手続きを行います。扶養家族がいる場合は別途手続きが必要な場合もあります。 また契約時だけでなく、氏名や住所の変更、被扶養者を追加する時、保険証を紛失した時、就業条件が変わって加入資格がなくなった時なども手続きが必要なので、派遣会社に連絡を取りましょう。

契約終了した場合

派遣先との契約が終了した場合の手続きは派遣会社によって異なります。原則として契約が終了する日までに次の仕事が決まらなかった場合には、契約終了日で健康保険と厚生年金保険は喪失するので注意が必要です。ただし次の仕事を1ヶ月以内に開始し、かつ「週30時間以上」「1ヶ月以上」の契約であった場合には継続加入できます。喪失した場合は社会保険の切り替え手続きが必要なので忘れないように行いましょう。

社会保険の適用状況は派遣先に伝える義務がある

派遣会社は、派遣社員の社会保険の適用状況について派遣先の企業に伝える義務があります。社会保険に加入していない派遣社員については、加入していない理由を派遣先の企業に通知する必要があります。また派遣先にも確認義務があります。  

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